【双子妊娠のNIPT】37歳、高齢妊婦の出生前診断

子育て

出生前診断。
妊娠する前から聞いたことはありました。
そしてその時はあまり自分には関係のないものだと思っていました。
ところが実際に自分が妊婦になってみるとものすごく大きな悩みのたねになりました。

今回は出生前診断について私と夫の話し合いがどこに着地したのかを書きたいと思います。
これから出生前診断を受けようか迷われている方の少しでも参考になればいいなと思っていますのでよければ最後までご覧ください。

【出生前診断】 受ける?受けない?

現在37歳。
今回私たちが出した結論は、
出生前診断を受ける
です。

長男の時は受けませんでした。(妊娠時35歳、出産時36歳)
私は最初に授かった子供を死産しているため、次に授かった子(今の長男)は何がなんでも出産したかったし、最初の子を失った喪失感もあって何か異常が見つかっても赤ちゃんをおろすという決断ができないと思ったからです。

今回の双子ちゃんたちも出生前診断を受けようか迷いました。
でも夫と話し合って受けることに決めました。
そして何か異常が見つかった場合はお空へ見送ることも相談して決めました。

そう決めた理由は、
長男がいるからです。

双子ちゃんに何かあった場合、私がほぼその子につきっきりになってしまい長男の面倒が見れないことが予想できるし、何よりほとんどの場合で親は子供よりも先に死期が訪れます。
私たち夫婦がいなくなった後も子供たちの誰かが面倒をみていかないといけなくなるので、なるべくそーゆー状況は作りたくないと考えました。

出生前診断を受けると決意するまでの葛藤

とはいえ何度も決意が揺らぎました。
夫は長男の時から出生前診断を受けて欲しいと言っていたので、今回も同じ考えでした。
でも私は長男のために受けた方がいいとは思いつつも、やはり母性なのかなかなか結論が出せずにいました。理由は大きく分けて2つありました。

理由① 妊婦健診で順調に大きくなっていく2人をエコーで見ているから
私が通院している病院は、コロナ禍ということもあり妊婦健診に夫は一緒に行けず私1人でしか行けません。NICUのある周産期センターなので他の産院と比べてより感染症対策に厳しい病院なんだと思います。
なのでエコーを見れるのは私だけです。

実際にエコーを見ると、
最初黒い丸でしかなかったところに埴輪みたいな胎芽ができて、
そこに小さいけどドクドクしっかり動いている心臓を見つけて、
キューピーみたいな形になってだんだん人間らしい体つきになって、
その次の健診では顔の前で手をグーしててファイティングポーズ取ったりお腹の中で飛び跳ねたり、
2人とも長男の時よりめちゃめちゃ元気でどんどん愛おしくなっていきました。
動いているところを見ると、お腹の中で一生懸命生きていることを実感するので、長男の時と同じように『何か異常が見つかってもおろせない。おろしたくない!』と思うようになりました。
母親はみんなそうですよね!!

理由② ツライつわりの日々を乗り越えてここまできたから
私は今まで3回妊娠していますが、3回ともつわりがありました。
毎回食べづわり&吐きづわりのダブルパンチです。
今回は吐きづわりがひどく、双子だからか長男の時よりつわりが重めでした。
吐きすぎて胃痛と食道・喉の焼ける感じが最高潮だった時、ツラすぎて救急車を呼ぼうかと思ったぐらいです。
本来そこまでひどい症状があるのであれば産院に相談すればいいのですが、私はこの頃まだ不妊クリニックで妊婦健診をしてもらっていた時期だったので、深夜に相談できる産科がなくどうしたらいいのかわからず軽いパニック状態でした。

次の日の朝一で病院へ行き、脱水の可能性があるからと念のため点滴をしてもらい妊婦でも飲める胃薬を処方してもらって帰ってきました。
点滴をして症状が良くなる人もいると聞いていましたが全く良くならず。。
胃薬は1錠だけ飲みましたが赤ちゃんへの影響が怖かったのと結局吐くから意味ないと思ってそれ以降飲みませんでした。
なので結果病院に行った意味はほぼなし!!
結局私は吐くのが怖くなってしまい『食べない』という選択肢を選び、お粥3口とかゼリー半分などという食事を2日ほど続けて自力で胃痛を耐えられる程度までに治しました。
とはいえ、つわりは続いているので体は全くラクになりません。
8ヶ月の長男のお世話もあります。
つわりがひどい妊婦さんはみんなそうだと思いますが、いつ終わるかわからないツライつわり生活のせいで精神状態はかなり不安定になるかと思います。私もその1人でした。

私は5週からつわりがはじまったので、何日も何週間も地獄のような日々を過ごし、つわりがラクになると言われている12週を目指し(結局12週では毎回終わらないのですが 涙)とにかく耐えてきました。
その『耐え抜いた日を無駄にしたくない!!』という思いが強かったので、何がなんでも産みたい!!と思いました。

やっぱりバトル!!夫になかなか理解されない母性

ところが出生前診断を受けることに迷いが出てきたことを夫に伝えると、やっぱりバトル!!
夫は超現実的な考え方なので、『長男のことを考えたら受けるべき。双子に何かあった時大変な思いをするのも可哀想な思いをさせるのも長男だ』の一点張り。
もう少し悩んでる側の立場に立った言い方ができんもんかねと思いまし・・・や、思っただけでなくそのように言ってケンカになりました(あるあるですよね)
言い方もムカつくし夫が即決できてしまうことにもめちゃめちゃ腹が立ちました(これもあるあるですよね)
今思えば妊娠初期で体調も悪いし急激なホルモンバランスの変化で私の精神状態もかなり悪かったんだと思います。でもだからこそこっちの気持ちにもっと寄り添ってほしいですよね!!(妻代表のグチ)

と喧嘩あり涙ありの話し合いを続けた結果、やっぱり受けよう!というところに着地したのでした。

【私が受けた出生前診断】初期スクリーニング検査(胎児ドッグ)とNIPT

出生前診断って一番早いもので10週目ぐらいから受けられて12週前後で行う検査が多いです。
ということは一番つわりがしんどい8〜9週あたりに受けるか受けないかを決めて予約を取らないといけないんですよね。
肉体的にも精神的にも一番ツライ時期に大きな決断をすることは本当にストレスです。。
でもいつかは結論を出さなくてはいけません。
悩んだ結果、私たち夫婦はNIPT初期スクリーニング検査(胎児ドッグ)を受けることに決めました。

【初期スクリーニング検査】胎児ドッグ

初期スクリーニング検査を簡単に説明すると、普段の妊婦健診で行なっている腹部エコーの精密版です。
妊婦健診で行なっている超音波検査は、週数に応じた赤ちゃんの成長があるか羊水の量は適切か胎盤の位置や赤ちゃんの向き(逆子など)の確認をしています。
無事出産をするために問題がないかのチェックといったところでしょうか。

それに比べて初期スクリーニング検査は、胎児の形態異常や臓器の構造異常がないかをチェックするので、積極的に病気の有無を探す検査です。
11週〜13週に受けることが可能で、主に胎児の首の後ろの浮腫み(NT)鼻骨心臓頭蓋内の構造手足の異常などを調べます。
13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー(ダウン症)など重い染色体疾患がある場合は初期スクリーニング検査で異常を発見できることが多いです。
ただし、スクリーニング検査は確定検査ではないため他の検査と組み合わせて受けることによってより正確な出生前診断ができることになります。

スクリーニング検査の結果はその場ですぐ説明してもらえます。

【NIPT】新型出生前診断

NIPTは母体から採取した血液で胎児の染色体異常を見つける検査です。
10週以降に受けることが可能で、採血だけで済むためリスクはないし非確定検査にもかかわらず感度99%と精度の高い検査のため受けることにしました。
どこまでの染色体を調べるのかによっても値段が変わるし、病院によっても値段が大きく変わります。
私たちは、13、18、21染色体+性染色体を調べてもらうことにしました。
なぜこれだけにしたかというと、それ以外の染色体異常の場合流産する可能性が高い=生きて生まれてこれる可能性が低いからです。

NIPTの検査結果は約10〜14日程でメールで届きました。

そばかすママ
そばかすママ

私が出生前診断をお願いした病院では、初期スクリーニング検査の結果によってNIPTも受けるか決めることができました。初期スクリーニング検査で特に異常がなかった場合NIPTをやらない人もいるようです。
私の場合、初期スクリーニング検査で異常なしと診断をもらえましたが、より正確に検査して欲しかったのでNIPTもお願いしました。

【多胎妊娠の場合のNIPT】受ける時の注意点と単胎妊娠との違い

前述した通り、NIPTは母体の血液を検査して胎児の染色体異常を調べる検査です。
単胎の場合おなかの中の赤ちゃんは1人なのでその1人のみの検査結果が出ますが、双子の場合そうではないため注意が必要です。

多胎妊娠でNIPTを受ける場合の注意点
  • 結果が陽性だった場合、どちらの赤ちゃんに異常の可能性が高いのかがわからない
  • 結果が陽性で中絶を希望する場合、どちらか1人の赤ちゃんのみをおろすこと(減胎)はできないため、2人とも出産するか2人とも諦めるかのどちらかになる
  • 性染色体にY染色体(男の子の染色体)が検出された場合、1人のみ男児なのか2人とも男児なのかはわからない
  • 双胎(双子)までは受けることが可能だが、三つ子以上の多胎妊娠の場合は受けられない
そばかすママ
そばかすママ

今回NIPTを受けるにあたって、陽性が出た場合2人とも諦めないといけなくなることがとても気がかりでした。異常がある子をおろすことにも抵抗があるのに異常がない可能性がある子までおろすことになるかもと思うと検査を受けるのが怖くなりました。
出生前診断は悪いことではないですが、受けること自体に罪悪感さえ出てきました。
それだけ出生前診断は重いツライ検査だと実感しました。

出生前診断でかかった費用

参考までに今回の出生前診断でいくらかかったか料金を書いておきます。

◎初期スクリーニング検査+NIPT(13、18、21染色体+性染色体)+中期スクリーニング検査
100,000

◎初期スクリーニング検査のみ
15,000円

私はNIPTも受けたので10万円かかりましたが、関東圏ではかなり格安料金で受けられました。
出生前診断(特にNIPT)は病院によってかなり料金に差があるし、先生によってどこまでの検査を勧めてくるかも変わってくるので、事前カウンセリングを受けたりよく調べてから検査することをおすすめします。

まとめ ※一番大切なこと!!

本文にも書きましたが、出生前診断を受けることは妊婦さんにも旦那さんを含めた家族にも大きな悩みのたねになると思います。
特に妊婦さんはつわりがピークの頃に受けるか受けないかの大きな決断をしないといけません。
受ける受けないは本当にそれぞれのご家庭の事情があると思うので夫婦でしっかり話し合って決めてください。

そして何より大切なのは、最後まで考えるということです。
「ダウン症かどうか知りたいからとりあえず受けてみよう」
みたいな軽い気持ちで受けるものではありません。

心配だからとりあえず受けたはいいけどいざ陽性が出た時
「どうしよう。。」
とならないように最後の最後まで考えて受けてほしいなと思います。
どういう決断をしても真剣に命について考えて出した答えであれば全て正解だと私は思います。

どんな形であれお腹の中に宿った命なので真摯に向き合って決断してほしいなと思います。

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